プロフィール

万葉歌手 あべ 友子のこと

 福岡の宗像大社(注1)近くにある、国立福岡教育大学音楽課程にて、ピアノと音楽教育を中心に学び、副科で声楽を学ぶ。鈴虫の鳴声に耳を澄まし、蛍を観賞しながら、ピアノ・合唱音楽・音楽教育を学ぶ。

 学生時代に友人と共に、中世音楽ポリフォニー合唱団コーロ・ピエーノ(満ちる歌声の意)を設立。現在では福岡有数の中世音楽専門の合唱団として活躍している。

 音楽・脚本・衣装・舞台装置から全てオリジナルの「母と子のためのオリジナルミュージカル」で活躍。ラジオ・テレビにも度々出演する。

 故関屋晋率いる、晋友会合唱団に所属し、小澤征爾・若杉弘・朝比奈隆・井上道義・外山雄三・広上淳一・飯森範親・ブーレーズ・メシアン・ロストロポービッチなど、日本・世界で有数の指揮者の合唱音楽指導を受け、感銘を受ける。選抜されて、ウイーン管弦楽団、ロンドン交響楽団、ボストン交響楽団と、同じ舞台に立つ経験を持つ。

 みなとみらいホールにて、カウンターテノール藤岡宣男と出会う。

 その素晴らしい歌声と歌唱力に感銘を受け、プライベートレッスンを300時間という、長きに渡って受け、ソプラノ歌手としての資質を開花させる。

「生まれたてのソプラノ」リサイタルデビュー以来、横浜・東京・福岡・大分・長崎・仙台にて100回を越すリサイタル、400回を越す舞台に立つ。

 東南アジアまた、国内にて戦没者追悼慰霊、その他支援の活動をしている「テラの会」代表を務める。


(注1)宗像大社とは

天照大神(あまてらすおおみかみ)の御子神である、田心姫神(たごりのみめのかみ)を沖ノ島の沖津宮に、淵津姫神(たぎつひめのかみ)を大島の中津宮に、市杵島姫神(いちきしまのひめのかみ)を田島の辺津宮に奉り、三宮を総称して宗像大社と言う。2017年7月、正式にユネスコ世界遺産に登録された。




《万葉歌手 あべ友子について - いただいたメッセージ》

< 風となり波となって ~あべ友子さんによる~ >
 あべ友子さんの歌う万葉集の一音一音は、完全文字からも意味からも離れて、もう風となり波となって、私たちを包み込む。きらきらと輝きながら、爽快な響きとともに。
 その時、わたしははっと気づく。そう、万葉の歌は文字によって書物に書かれたものではない。唇に歌われたものだったのだ、と。この響きわたる、命の賛歌なのだ、と。
 本当の万葉の歌の響き。それを伝えてくれるものこそ、あべ友子さん「万葉の歌」である。



演奏動画









これまでの活動

~2010年

2005年11月「三田文学スペシャルイベント~文学を奏でる」に、荻野アンナさん、坂上弘さんと共に出演。

2007年   CD[逢いたくて]リリース

2007年   アジアに活動の場を広げ、バリ島ウブドにて、アナン・ガサリ舞踊団と共演、とりを務める。

2009年  「西洋と出会った日本人」~遠藤周作「侍」より、音楽と朗読に出演

10月    タイのチェンマイにて、「日本の心の歌コンサート 」に出演

      「万葉のこころを歌うコンサート」

2010年4月 FM戸塚の「辻友子おしゃべり万葉サロン」のパーソナリティーとなる。

10月    タイのチェンマイ「日本の心の歌うコンサートに出演。

10月    スペイン大使館にて、Angel Orennsannzの展覧会に出演他、いくつかのロータリークラブにて、活動。

2010年12月 国際文化会館にて、「辻友子 ボイストレーニング~万葉集で、美しい発声を」セミナーを開催

2011~


3月1日 横浜市イギリス館 中田喜直、山田耕筰を歌う歌とピアノの世界コンサート

4月29日 万葉の里 真間史蹟保存会の春の史跡祭りに出演

5月18日 辻友子 万葉コンサート  リービ英雄氏を迎えてレクチャーコンサート

9月29日 辻友子 万葉レクチャーコンサート  ――リービ英雄氏を迎えて――

11月5日 辻友子リサイタル 万葉のこころを歌う第23回―かぐわしき秋の秀歌―

2013

2013年2月 タイ・チェンマイ、戦没者追悼慰霊・ミャンマー難民支援―テラの会代表として―

2月21日 2月度東京素交会 『関東閣』にて

3月21日 辻友子万葉コンサート 第24回―日本の歌、叙情歌を歌う

4月28日 市川、真間の手児奈霊堂、春の万葉史跡祭りにて

8月6日  万葉コンサート 平和を祈る

2014~

4月1日 横浜山手イギリス館 万葉のこころをうたう~クラシックと共に~

4月10日 東京日比谷Stainway 松尾ホール 万葉のこころをうたう 第28回 クラシックとともに

2015~

4月26日 市川春の史跡祭り


万葉歌手として

大和言葉の言霊、日本語の語感~母音を美しく表現することを大切にした歌唱、とりわけ、万葉集のオリジナル曲、民族楽器とのコラボレーションによる即興朗誦など、注目されている。万葉の心を汲む、日本歌曲・歌謡・わらべうたも歌う。美しい日本語の発声には定評がある。