毎日、万葉集を詠み解いている。慌ただしい朝のひとときが
終ると、私は、万葉集に向かう。大好きな時間である。
万葉集については、今、ダメな弟子として師事している中西先生を筆頭として
多くの偉い先生方が、詳しく、様々な本にお書きになっておられるので、
ここで、私ごときが、万葉集について述べる気持ちもない。
読み解いていくうちに、4516首の万葉集は、5000首を超えてしまった。
到底、全部の和歌を覚えてはいないから、忘れた和歌をもう一度、読み解いたのだろう。
何度読んでも万葉集は良い。
季節の歌も恋の歌も長歌も・・エトセトラ
その音(おん)に浸っていると、何故か心が穏やかになったり、燃えてきたり
もの悲しさに胸が迫ったり、する。
万葉のひとときを過ごすのだ。
ずっと、読み解いていくと、私は日本人の心性を感じ
和歌の底辺に流れる、日本人の「祈り」を感じるのだ。
その心を、一人でも多くの人に伝えたいと、思っている。